PORTA CHIUSA(ポルタ・キウーザ)
ベイルート在住の音楽家パエド・コンカ率いるクラリネットトリオ。「ポルタ・キウーザ」とは、”閉ざされた扉”の意を成す。
パドの楽曲には、微分音にて織りなされる奇想の和音がふんだんに盛り込まれ、未踏のハーモニーへの探究心は、時には倍音の指定まで至る。もとより卓越し
た3人の奏者の数多の音の揺らぎは、極上のアンサンブルに昇華される。
未だ人々の間には、国家、人種、文化など、あらゆる軋轢が存在する。音楽も然り。
果たして人間の尊厳とはどこへ潜んでしまったのだろうか。
音階、調整をも融解させた全く未知なる楽曲は、無知のを否定するための壁ではあらず、知らないことを受け入れるための扉とあいなる。その扉を開けるため
の鍵は、聴衆の耳の中に隠されている。
PORTA CHIUSA Japantour 2023:
http://www.paed.ch/portachiusajapantour23.html
PORTA CHIUSA webpage:
http://www.paed.ch/portachiusa.html
ハンス・コッホ Hans Koch (clarinet)(公演はHans 氏の代わりにKevin Sommer氏が出演)
クラリネット、バスクラリネット、サックス奏者。スイス人。欧州の革新的奏者。クラシック奏者としてのキャリヤに終止符を打ち、80年代よりセシルテイ
ラー、フレッドフリスら多くの精鋭と共演を重ねる。作曲家としては、ラジオ劇、映画、また「Koch-Schütz-
Studer」のサウンドを手がける。90年代よりサンプリングやラップトップを導入。管楽器にエレクトロニクスを用いた斬新な表現も取り入れる。リー
ド奏者としての独自の言語=「音」に着目し、唯一無二な「言語」を生み出し続ける。
http://www.hansko.ch/
マイケル・ティッケ Michael Thieke (clarinet)
1971年ドイツ、デュッセルドルフ生まれ。クラリネット奏者、作曲
http://www.michael-thieke.de/
パエドコンカ Paed Conca (clarinet, composition)
1967年生まれ。ベイルート在住のスイス人。クラリネット奏者、ベーシスト、作曲家。世界各国で精力的にツアーをこなし、多くの素晴らしき共演者を持つ。即興演奏の傍ら、演劇、映画、ダンス、アンサンブル等、また、ラエド・ヤシンとのユニット「PRAED」に多様な楽曲を書いており、今回の「PORTA CHIUSA with 本藤美咲」では、4クラリネットでの即興演奏と作曲作品を披露予定。このアンサンブル形態での可能性を探る。